子供の頃に動物園で見たことのある猿ですが、田舎で暮らしてから初めて野生の子猿を見かけた時には思わず感動してしまいました。

ところが、徐々に猿を見かける機会が増え、実は田舎の農家の方にとって猿はかなり厄介な存在であることを見聞きするようになりました。

農村部と猿との関わりあい

私が住んでいた田舎には各所に掲示板が立てられていて猿の絵のマグネットが貼り付けられていました。野生の猿に発信機を付けて猿の群れがどの辺りにいるのかを農家の人たちに知らせるためのものです。

猿たちも環境の変化に伴って山に食べ物がなくなり、仕方なく人里に降りて来るようになったのが原因です。それでも農家の方たちにとっては、丹精込めて作った野菜や果物を収穫前に荒らされてしまっては困ります。

相手が猿なだけに損害を賠償してもらうこともできませんし、かと言って猿は有害鳥獣の対象になっていないので何かと厄介なようです。

農家を経営している我が家の大家さんも、出荷する直前に桃を猿にやられてしまったと大変嘆いていました。

猿に出会っても目を合わせてはいけない理由

車に乗っている時に猿の集団を見かけた事がありましたが、ボス猿は結構体も大きく襲われたら怖いだろうと思いました。

そんな話を地元の友人に話していたら、もし猿に出会っても絶対に目を合わせたらいけないと言われました。なぜならこちらが威嚇していると思って襲ってくる事があるらしいのです。

それから程なくしたある日、道に迷ったのか一匹の猿が道路を歩いて来るではありませんか。私もハラハラしながら、それでも決して目を合わせないようにしていたら、猿はそそくさと別の方向に行ってしまいました。

田舎暮らしをしているとばったり野生動物に出会うことがありますが、猿の場合は決して目を合わせないということを覚えておきましょうね。