私が住んでいた地域は標高の高い観光地だったため、毎年全国から多くの観光客が訪れる人気のエリアがいくつかありました。

最近はトレッキングを楽しむ中高年の方が増えており、そうした年代の方を見かけることが多くなりまた。しかし残念なのが毎年観光客に関係した事故が必ず発生することです。

ほとんどが長年自然と向き合って暮らしてきた地元の方なら当然通じていることなのですが、都会で暮らしている人にとっては初めて遭遇するようなケースが事故につながります。

熊に関連した事故

例えばその一つに熊に関係した事故があります。

田舎でも最近は環境の変化によって山に食料がなくなっているため、熊も人里に降りてくるようになっています。時には国道を熊が歩いているなんてこともあります。

自分のエリアでないことを熊も承知しているので彼らもそわそわしていて、こちらが危害を加えない限り通常は逃げてゆきます。むしろ気を付けたいのが自然の環境の中で熊の子供を見かけた場合です。

思わず触りたくなってしまう気持ちは分かるのですが、小熊のそばには必ずと言っていいほど母熊がいます。

人によっては触らないにしてもかわいい小熊をせめて写真に収めておきたいと思い、割と近距離で夢中になって写真を撮っているうちに母熊に襲われるというケースもあります。

こうした事故は少なからず生じています。もし自然の中で小熊をみつけたら、近くに必ず母熊がいることを忘れずに静かにその場を立ち去るようにしましょう。