田舎暮らしの最初でなおかつ最大の難関はやはり家探しでしょう。なぜならば都会と違うのは不動産屋さんがほとんど、あるいは全くないことです。

私の住んでいた地域では地元の知り合いのコネで紹介してもらってから直接家主と交渉して家を借りるという形が一般的でした。
不動産を介していないないので、敷金・礼金・手数料といった余分な出費はありませんが、トラブルが起きたり、修理修繕が必要な場合はやはり直接大家さんと自分で交渉しなければなりません。

当たり前の話なのですが、特に家を借りることにした場合には書面で契約をして契約書に必ずサインしてもらうことは鉄則です。
わたしも大家さんの都合で突然元々住んでいた家に住めなくなり、友人と共に空き家という空き家を調べてては、ご近所の方に持ち主を尋ねて周り、家主と交渉するということがありました。

見た数なんと40件、その中で借りることができた家が一軒ありました。

契約書を交わしておいたので大家もしぶしぶ修繕してくれた件

大家さんは以前に家を貸して大変痛い目にあった経験から貸すことにそれほど乗り気ではなかったのですが、娘さんの強い勧めで貸すことに同意してくれました。

この地域は冬場は雪が降るので一番心配だったのが水回りでした。それでも水回りはすべて大丈夫だという大家さんの答えに安心してその家をお借りすることにし、契約書にお互いサインしました。

ところが実際住んでみると、台所や風呂場の給湯器の管が破裂していて使えない状態でした。以前に住んでいた人が冬場の水抜きをし忘れたのでしょう。

トイレもやはり水道管がはねてしまっていたのですが、こちらは譲歩して直さなくても良いということにして、台所とお風呂の給湯だけは直してもらうことにしました。

大家さんとしては家を貸すことで結局大きな出費になってしまったので始めは「やっぱり家を貸さなければよかった」と漏らしていました。それでもこちらとしてはきちんと契約書を交わしていたので、穏やかながらもハッキリと契約書の内容を指摘すると大家さんも渋々ではありましたが台所とお風呂の給湯器を治してくれました。

大家さんは心配なのかその後、何度か家の様子を見に来ましたが、きれいに使っているので安心してくださいました。のうち大家さんとの関係も良好なものとなり、結局その後6年ほど家を貸して頂きました。

いずれにしても不動産を介さないで家を借りるときには書面の契約書を必ず交わしておきましょう。