秋の野山は自然の実りでいっぱいです。あけびや零余子(むかご)、きのこにくるみ、銀杏や栗などです。栗のイガがいくつも道に転がっていることがあります。
イガがはじけて中身が簡単に取れる場合は問題ないのですが、落ちたばかりのイガはまだ中の栗が見えません。これを手で開けようとすると怪我をするので危険です。
簡単なイガの取り方とは?
どうやってイガを外すかというと、地元の友人は靴でイガを踏みつけて中の栗を取り出していました。同じようにやってみると、楽しく簡単に取れるではありませんか。
中からツヤツヤの栗がでできます。夢中になってイガを外しながら栗を集めるとわずかの時間に両手一杯になる程に集められます。
早速取った栗でその日は栗ご飯を炊いてみました。取りたての栗はホクホクでとっても甘くて美味しく、秋の味覚を味わうことができます。
栗もよく実る年があるようで、ある年の秋には栗ご飯も飽きてしまうほど山の栗をたくさん拾った時がありました。せっかく取った栗を無駄にしてもいけないので、とりあえず栗を蒸して鬼皮と甘皮を包丁で一つ一つ剥きます。
こうしてむいて冷凍庫で保存しておけば、使いたい時にいつでも使うことができます。栗ご飯やスープに入れてもいいですし、ミキサーにかけてモンブランのクリームを作るのもいいでしょう。
私もこの方法で何度かかモンブランに挑戦したことがあります。田舎の秋の夜にはのんびりと好きな音楽を聞きながら栗の皮むきをします。
時間がゆっくり流れている田舎ならではの秋の夜なべの楽しみの一つです。