田舎暮らしに付きものなのが道路愛護のお掃除です。大抵年に2回、春と秋に主要幹線道路の大掃除をします。隣組ごとに掃除をする範囲が決まっていて、一家族一人参加することになっています。

定時に参加すると出遅れる理由

私がいた地域では朝の7:30に決められた場所に一度集合した後、みんなで決められた範囲を掃除をしていくというのがいつものパターンでした。農家の方や年配の方が多く、皆さん早起きが得意というか身についています。きっと貴重な日曜日はやはり買い物に出かけたり遊びにも行きたいのでしょう。

とにかく早いとこ掃除を終わらせたいという気持ちからか、7:30に集合場所に行っても誰もいません。定時に行ったとしても結局持参したほうきを持ってみんなの後について行き、掃き残しを処理するのみです。

雪解け後の春先の掃除はゴミや泥、枯れ葉などがとても多く、男性はシャベルを使って掃除をし、女性はその後に付いてシャベルでは取りきれなかったゴミを掃いてゆきます。

ゴミは村役場の軽トラが後で回収しに来るので、掃いたゴミは道路の各所にまとめて置いておきます。掃除が終わると役員さんが回ってきて、ご褒美というか差し入れというのか、缶ジュースやお茶が配られます。

ひと仕事して汗を流した後の皆さんの表情はなんともいいものです。参加する前はなんとなく乗り気ではない私も、参加した後はいいことをしたという達成感のような、満足感の様なものを感じ、次回もまたがんばって参加しようという気持ちになるのでした。

しばしみんなでおしゃべりをしながらのどを潤したら道路愛護は終了です。

参加しないと罰金がある

もし欠席する場合には罰金として班長さんに2000円ほど払わなくてはなりません。もちろんやもえない理由で参加出来ないこともあるでしょう。それでも罰金さえ払っていれば出なくてもいいかというと田舎暮らしではそういう訳にもいきません。毎回欠席するようではやはり隣組としての結束感にも影響するのでしょう。顔を出していればみんななんとなく安心するようです。

よそから引っ越して来た人やお嫁さんとして新たに参加した人にとって道路愛護はいわゆるデビュー戦となるので、隣組の皆さんに早く顔を知ってもらうためにも毎回是非参加するようにしたいものです。

前線のほうき部隊に取り残されないためにも、始まる10分前には集合しておきましょう。