ホタルを見たことのある方は夜空に輝く幻想的な光に感動を覚えたことでしょう。私は子供の時に家族旅行で福島県のとある田舎に行った際に初めてホタルを見たのですが、とても感動したことを覚えています。
一緒にいた母が童心に帰ったようにはしゃいでホタルを捕まえていたのがとても印象的でした。人の心をつかむホタルの魅力ゆえに、最近は地元の川をホタルの里にしようという取り組みも各地で起こっているようです。
キャンプ場で見たホタルと満点の星空
私が独身時代に暮らしていた田舎には自然環境を活かしたキャンプ場がいくつかありました。そのうちの一つのキャンプ場は毎年ホタルの出る時期はお客さんで大変賑わっています。
私もそのうわさを聞きつけてキャンプ場のオーナーにホタルの見頃を尋ねたことがあります。するとちょうど時期が良かったようで梅雨明け前の蒸し暑い夜には大量のホタルが飛び交うのが見れるということでした。
オーナーから「キャンプ場を利用していなくても見に来ていいよ」と声をかけていただいたので、早速友人たちと蒸し暑い夜に行ってみました。
行った時間は夜の9時過ぎだったのですが、一声オーナーに声を掛けてから中に入ろうとしたら、オーナー曰く「この時間だともうそんなに飛んでいないかも」というのです。
「ホタルにも門限があるんでしょうか?」と冗談混じりで尋ねると、ずっと光を発しているので、この時間になると力尽きて光らなくなってしまうようです。
でもせっかく来たので案内してもらうと・・
その日の夜空は満天の星空だったのですが、どれがホタルでどれが星なのか分からなくなるほどたくさんの蛍が飛び交っていたのです。
この時間でこれほどのホタルの量であれば、もう少し早い時間はもっとすごかったのかと思うとオーナーの言うことの意味がよく分かる気がしました。
その時、来年はぜひもう少し早めに来ようと思いました。とはいえ今回は美しい光景を目に焼き付けて十分満足して家路に着きました。
田舎の清流の近くなら、梅雨明け前の蒸し暑い夜にホタルが見れるかもしれません。