田舎の野山を歩くとドライフラワーの材料になるものがたくさんあります。

例えばビールの原料の一つであるポップですが、これは黄緑色のツル性の多年草です。これを輪っか状に何重かに巻くだけであっという間に素敵なリースに仕上がります。

リースにもドライフラワーにも向いているのがなんといってもウメモドキでしょう。赤みがかったオレンジ色の実がなんとも鮮やかで可愛らしいのが特徴です。

秋の時期に木の実が乾燥してすでにドライフラワーになっている状態で採取します。ただし、あまりにも乾燥が進むと実がはじけやすくなるので適当な時期を見計らって採取するのがコツです。

最近はあじさいの花にもいろんな種類があり、夏の時期は白く、秋になるとグラデーション状に紅葉するあじさいもあります。

私が住んでいた地域では出荷用にあじさいを作っている農家があったので、出荷できないものをもらってドライフラワーにすることがありました。

これがボリュームがあってなかなか素敵なんです。

蒲の穂などもドライフラワーに向いています。リースを作る場合には、飾りになる物も色々あります。松ぼっくりやどんぐりは代表的なものですね。

私が住んでいた地域にはリースの飾りとして使える苔もあり、天然のモスを無料で手に入れることができるは田舎ならではでしょう。

同じ松でもカラマツの松ぼっくりは小さくてお花みたいで可愛らしく、私は枝のまま飾ったりしていました。他にも猫じゃらしやススキ、カラスウリやヘクソカヅラなど、探せばいくらでもドライにできる素材が見つかります。

特に秋の野山はドライフラワー素材の宝庫です。リース作りやドライフラワー作りは田舎ならではの楽しみの一つと言えるでしょう。