大豆の収穫が終わると、田舎では自家製のお味噌作りが始まります。

田舎に住んでいる間に地元のおばあちゃんに教えてもらって一度は田舎味噌を作りたいと思ったのですが、その工程を聞いてかなり手間ひまが必要なことを知ってから私は手が出ませんでした。

それでも同じように田舎暮らしをしていた友人が挑戦するのをちょっとだけ手伝った事があります。

田舎みそはこんな要領で作ります

味噌作りには麹が必要です。麹には麦麹や米麹などの種類がありますが友人は麦麹を選びました。

田舎のおばあちゃんはこどもや親戚に分けてあげるので大量に味噌を作りますが、友人は初めて作るので大豆一キロ分のお味噌を作ることにしました。

大豆は洗って一日水につけてふやかします。その後大豆を煮ますが、手で軽くつぶれる程度の柔らかさになるまで煮ます。

麹と塩はあらかじめ混ぜておきます。それから柔らかくなった大豆を取り出して潰します。この時に大きめのビニール袋に入れて足で踏むと比較的楽に作業がはかどります。

さらに塩を混ぜ込んだ麹も入れて混ぜ合わせます。

これを取り出してこぶし大のボール状に丸めます。それから丸めたものを漬物用の樽に入れた新たな大きめのビニールに投げ入れ、空気を抜き一番上に塩を敷きビニールの口を縛ります。

最後に重石を載せ、冷暗所で保管します。

これで一年後には田舎味噌になるのですが、その間に味噌が均一に発酵するよう天地返しが必要になります。梅雨開け前の時期にしますが、これをしないとカビが生えてしまうことがあるので注意が必要です。

そして一年後、待望の手作り田舎味噌が完成しました~!

初めて作ったとは思えないような出来にとても感動したのを覚えています。その時、田舎味噌が作れるようになった友人を一人前の田舎人だと尊敬の眼差しで見るのでした。