田舎暮らしを始めてしばらくした秋の時期、スズメバチに刺されて誰それさんが亡くなったという便りが耳に入ってきました。
実りの秋と言うように秋の山は自然の実りが豊かで、地元の人ならとりわけ山に出かけたくもなるものです。

ただ夢中になってうっかりスズメバチの巣に近づいたりしてしまったら大変です。秋の時期は蜂にとっては産卵の時期なのでメスが攻撃的になります。

私も秋の時期にトレッキングをしていた時に蜂に刺されたことがあります。

どうも背中がムズムズすると思って掻こうとしたらチクっと何かに刺されたのです。電気がはしったかのような鋭い痛みに一瞬何が起きたのか分かりませんでした。

するとミツバチが申し訳なさそうに飛んで出て行ったので蜂に刺されたということが分かりました。

幸いミツバチだったので刺された箇所を軽く絞って毒を出しておき、家に戻ってからよくゆすいで消毒しただけで大丈夫でしたが、もしスズメバチだったら大変なことになっただろうと思います。

二度スズメバチに刺されると命に関わるという根拠

スズメバチに二度刺されると命にかかわると聞いたことがあります。その亡くなった地元の方も以前に刺されたことがあって今回は二度目だったそうです。

どうして二度刺されたら生命にかかわるのでしょうか。

アナフィラキシーショックと言うのは、一度蜂に刺された時に毒による免疫ができた後、二度目に同じ抗原である蜂の毒に対してショック症状が起き呼吸困難や急激な血圧低下によって生命にかかわることがあると言われています。

それでもし刺されたら早急に病院で治療を受けましょう。刺されて10分から15分が命取りになることもあるのです。

スズメバチに刺されないための対処法

刺されないために気を付けられることが何かあるでしょうか。

山に入るときには長袖長ズボンの着用は必須ですが、スズメバチは黒い色に攻撃的になると言われているので着衣の色にも気を付けましょう。

特に黒い帽子は紫外線カットの効果はあるかもしれませんが、蜂に狙われる確率が高くなるので山では注意が必要です。強い香水なども蜂の気を引くので控えましょう。

万が一スズメバチに出くわしてしまったら、手で払ったり大声を出したりせず、とにかく静かに逃げ去るのが最善の対処法と言われています。その際目や頭を手で覆って低い姿勢で逃げます。そうすれば地表近くは蜂からは見えにくいので蜂の視界から逃れることができます。

いずれにしても秋の山に出かける時にはくれぐれもスズメバチに注意しましょう。