秋の田舎の山はきのこがいっぱいです。

私も初めて友人から地元で採れた松茸をいただいたことがあります。

本当に香りがよく、魚を焼くあみで軽く炙(あぶ)ってお醤油をたらして頂いてみました。すると中からじゅわっと松茸の旨みのある汁が出てきて口の中でお醤油と絡み合ってなんとも言えない美味しさでした。

別の時には天然のしめじや白舞茸をいただいたこともあります。

天然物はスーパーで買うものに比べて味も香りも大変良いのです。そしてきのこ狩りは探す楽しみと食べる楽しみの二倍の楽しみがあります。それで地元の人たちが秋になると毎年山にきのこ狩りに行くのも分かる気がします。

山きのこに潜む二つの危険とは?

それでも毎年、山のきのこに関連した事故が報道されるのも事実です。

一つは夢中になってきのこを探しているうちに日が暮れて遭難してしまう事故です。決して一人で山に入ることがないようにしましょう。

もう一つは毒キノコを見分けられず食中毒を起こす事故です。毒キノコとそうでないものとの見分け方は専門の方でないと判別が難しいものもあると言われています。

田舎暮らしの長い私の友人も比較的見分けがつきやすい「あみ茸」というきのこだと思って採って調理して食べたところなんと違う意味で大当たりでした。家族全員がその晩から嘔吐や下痢をして大変な目に遭ったという経験をしてしまいました。

幸い猛毒ではなかったので、その後全員体調を回復したとのことで何よりでした。

田舎暮らしの長い友人であってもこうした経験していることを聞くと、やはりきのこ狩りはその道に詳しい人とご一緒した方が安心です。ただ残念なことに、地元の方は決して松茸を採った場所は教えてくれないことでしょう!

やっぱり教えてしまうと次の年には先を越されて採られてしまう危険があるからなんでしょうかねぇ・・

たとえ自分で採れなかったとしても、きのこの季節には近くの道の駅で地元で採れたいろんな種類のきのこが比較的安く販売されています。

私は近くの観光地で販売されていた山のきのこで作ったきのこ汁がとても美味しかったので、見よう見まねで作ってみたところけっこう上手く出来ました。もともときのこはダシが出るので、色んな種類のきのこを入れるとそれだけで旨味が増すという訳です。

また、きのこの炊き込みごはんも香りがよく美味しいので毎年秋の時期はとても楽しみです。