私が田舎暮らしを始めるにあたり、長年田舎での経験を持つ友人の家に遊びに行った時のことです。

家に入るとまず立派なオーディオセットが目に入ります。音にはかなりこだわりがあるようでイコライザーもついています。当時はまだCDの時代だったので棚にはたくさんのCDが並べられています。

素敵なジャズの曲をかけてくれました。低音がよく利いていてお腹に響くような感じです。棚に並べてあるたくさんの素敵なカップの中から好きなカップを一つ選ぶと、挽き立てのコーヒーを注いでくれます。

素敵なジャズの曲を聞きながら彼女の手作りスイーツとコーヒーをいただきます。まるでどこかの喫茶店にいるかのような気分になります。

友人が言うには「田舎にはおしゃれな喫茶店もなければ、ファミレスもないので、せめて家で雰囲気を楽しめるようにしている」とのことでした。

外に出たくない時は家で楽しもう

私も実際に田舎暮らしをしてみて、そのことを実感しました。

とりわけ大雪の降る時期は峠を超えて遊びに行く勇気も失せてしまい、冬の夜は大変寒くて長く感じられます。そんなうっとうしい時期でもいい音楽を聞きながらコーヒーを入れれば、喫茶店にいるような気分に浸れます。

友人から譲り受けたオーディオを私もセットし、素敵なカップを棚に並べてその日の気分でカップを選べるようにしてみました。遊びに来た友人たちからも好評で、ちょくちょく足を運んでくれるようになりました。

田舎暮らしを始めてから、家で喫茶も悪くないと感じるようになりました。